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研究内容

 動物と異なり、動くことのできない植物の最大の特徴の1つとして、周囲の多様な環境(微生物環境、栄養環境、光条件、水など)に柔軟かつ迅速に適応する能力が挙げられます。マメ科植物は、窒素固定細菌の根粒菌との共生器官である根粒を形成することにより、大気中の窒素ガスを窒素栄養として利用することができます。植物は土壌中の窒素栄養環境に応じて根粒形成を調節し、窒素栄養の欠乏時では根粒形成を促進させ、逆に窒素栄養が十分量存在する時は根粒形成を抑制します。微生物および栄養環境に応答した植物の器官形成を理解する上で、根粒形成は優れたモデルになると考えています。

 本研究室では、分子生物学・遺伝学を基礎として、マメ科のモデル植物ミヤコグサを用いて、(1)根粒形成を司る分子機構に関する研究、 (2)窒素栄養環境に応答した植物の器官形成機構に関する研究に取り組んでいます。

 本研究室で研究対象としている根粒形成の諸現象は日本語の総説(寿崎と西田 2016;

寿崎と川口 2015) などを参考にしてください。本ホームページではまだ紹介することのできない現在進行中の研究について興味がある方はお問い合わせください。

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